日本内科学会雑誌
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3.バセドウ病の治療: 131I治療・外科治療の適応と問題点
伊藤 國彦
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1990 年 79 巻 7 号 p. 873-877

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抄録
日本ではバセドウ病の治療の主力は抗甲状腺薬治療であり, 131I治療,外科治療は長期間の抗甲状腺薬治療で寛解が得られない症例に施行されることが多い. 131I治療の治療成績は照射線量を種々変えてみても全体として確実性に乏しく,個々の症例に合致した照射線量を決定することは至難である.これに対して外科治療成績は良好であるが,従来の報告に比して低下している.これは外科治療の適応が厳格になり,手術の困難な症例が増えたためと思われる.
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