全身疾患を有する患者では,甲状腺ホルモンの代謝,結合蛋白,調節機序に影響を受けることがわかっており,そのような状態をnonthyroidal illness,あるいはeuthyroid sick syndromeと称する. T
3低下(時にT
4も低下),リバースT
3は逆に上昇, TSHは多くは変化がないが, TRHに対する反応が低かったり延長したりする点が共通である.しかし,疾患ごとに必ずしも一元的に説明できない多様な内容を含んでおり,ホルモン低値にもかかわらず,甲状腺機能は正常と考えられホルモン補充は必要なく,一種の適応現象であると解釈されている
抄録全体を表示