金沢大学第三内科
1991 年 80 巻 6 号 p. 834-838
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線溶は血管内または血管外に生じたフィブリンが溶解する現象であり,細胞の破壊によって,細胞中に含まれているt-PAが放出されても生ずるが,凝固を生ずるトロンビンにも線溶活性化作用がある.線溶の亢進は出血傾向,低下は血栓傾向の原因となるが,前者の代表的な場合は急性前骨髄球性白血病にDICを合併した時であり,後者の代表的な場合はPAI-1の増加する感染症,リポ蛋白(a)の増加する動脈硬化性疾患である.
日本内科学会会誌
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