日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
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1.膵癌の診断
2)超音波, CT, MRI
磯部 義憲上野 恵子原田 信比古今泉 俊秀
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キーワード: 超音波検査, X線CT, 膵管癌
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1992 年 81 巻 12 号 p. 1955-1961

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抄録

通常型膵管癌の診断について膵頭部の小膵癌を中心に検討した. t1癌ではUS, CTにおける腫瘤描出率は50%とやや低く,早期発見のきっかけとしては間接所見に頼らざるをえないが,二次検査法としてさらに種々の検査法を積み重ねることによってt1膵癌を診断することは可能である. MRIは高速撮像法と造影剤の使用による小膵癌の描出率の向上がもたらされつつあり,進展度診断への応用もふくめ,今後期待される検査法である.

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