日本医科大学集中治療室
1992 年 81 巻 8 号 p. 1186-1191
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急性心筋梗塞の重症度評価には,かつて患者背景をスコアー化し総合判定するNorrisやPee1の指数が用いられていた.最近では本症の本態が心筋壊死であり,重症度は梗塞サイズに直接影響されるという考え方に変遷した.かかる観点から,心筋逸脱酵素,冠状動脈病変や心筋壁運動異常から梗塞巣の大きさを推測し重症度を知る試みがなされている.しかしこれらのみでは重症度を規定するに十分でないと考え,臨床の場で遭遇する個々の病態を中心に概説した.
日本内科学会会誌
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