日本内科学会雑誌
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7. PETで何がわかるか
神原 啓文
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1992 年 81 巻 8 号 p. 1203-1207

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抄録
1.ポジトロンは180度の正反対方向に511keVのγ線を放出するので,対向カメラで同時計測を行うと,空間分解能のよい,定量性の高い画像を作成することができる. 2.血流測定用として13N-アンモニアと15O-水が用いられるが,後者では心腔内血液のカウント補正が必要である. 3.脂肪酸のβ酸化をみる化合物として11C-パルミチン酸が利用できる(半減期20分). 4.ブドウ糖代謝を知るためには18F-FDG(半減期110分)が用いられる.虚血部で摂取率が亢進し,梗塞部残存心筋の描出に有用である.
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