日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
ISSN-L : 0021-5384
3.骨代謝異常
6)くる病・骨軟化症の臨床
安田 敏行
著者情報
ジャーナル フリー

1993 年 82 巻 12 号 p. 2012-2016

詳細
抄録

くる病・骨軟化症は,共に骨基質の石灰化(あるいは骨塩沈着)障害である.くる病は小児の骨端部(epiphysis)成長板(growth plate)軟骨の骨化(endochondral ossification)障害である.骨塩沈着が正常に起こるためには, (1)正常な骨基質産生, (2)軟骨細胞(骨芽細胞)のアルカリフォスファターゼ, (3)血液・局所のカルシウムとリンの積(Ca-P product), (4)石灰化局所のアルカリpHが必要である.各論としては特に低リン血症性くる病(骨軟化症)について述べた.

著者関連情報
© (社)日本内科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top