日本内科学会雑誌
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4.新しい検査法(肝・胆・膵)
池田 有成
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1993 年 82 巻 4 号 p. 518-522

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抄録

第1世代よりは第2世代のHCV抗体がC型肝炎の検出に優れている. HCV-RNAの定量, HCVサブタイプの診断はインターフェロン治療効果の判定や予測に有用である. anti-M2は原発性胆汁性肝硬変で高率に検出され,その標的抗原は2-オキソ酸デヒドロゲナーゼ複合体と考えられる.肝腎ミクロソーム抗体はII型自己免疫性肝炎を特徴づける抗体である. αフェトプロテイン亜種, PIVKA-II,肝線維化マーカー,肝細胞増殖因子などについても述べた.

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