日本内科学会雑誌
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VI.視床下部下垂体疾患の画像診断
最近の進歩
小西 淳二三木 幸雄安里 令人
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1994 年 83 巻 12 号 p. 2117-2121

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抄録

視床下部下垂体疾患の画像診断は磁気共鳴画像(magnetic resonance imaging, MRI)の登場により格段に進歩した. MRIでは,視床下部下垂体の形態の詳細が把握できるだけでなく,下垂体前葉は妊娠時などで信号が上昇し,後葉は尿崩症で信号が低下するという,機能を反映した現象も見られる. MRIは特発性尿崩症の病態解明にも貢献した. dynamic MRI法により,下垂体微小腺腫の検出率はさらに向上した.

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