日本内科学会雑誌
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播種性サイトメガロウイルス感染による急性副腎不全により死亡したSLEの1症例
田井 茂児玉 和也山口 彰則柴峠 光成赤対 史郎菱川 留王松尾 武文斎藤 雅文
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1994 年 83 巻 4 号 p. 629-631

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抄録

症例は66歳女性. SLEにてprednisolone (PSL), cyclophosphamide (CPA)の投与を受けていたところ,視力障害出現し平成3年6月入院.入院後弛張熱,肝酵素の上昇が出現し,網膜炎を認め,突然ショック状態になった. PSL, CPAによると思われる液性,細胞性免疫不全を認め, cytomegalovirus (CMV)の播種性感染症と診断した. ganciclovir投与開始するも効果なく死亡.剖検では副腎に広範な壊死,封入体を認めた.

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