日本内科学会雑誌
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昏迷を契機に診断された甲状腺クリーゼの1例
新生 忠司井口 信夫藤平 隆司森本 勲夫江藤 澄哉
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1995 年 84 巻 11 号 p. 1907-1908

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抄録

症例は54歳女性,夕食後突然,呼吸促迫出現し,意識は昏迷状態となったため近医受診.受診時,胸・腹部・神経学的にも異常を認めず,血糖・頭部CTにても異常はなかったが,頸部にstrumaを触知.また体重減少,手指振戦,甲状腺肥大が認められたため甲状腺クリーゼが疑われ当科緊急入院.直ちにクリーゼに対する治療を行い急速に意識状態は改善した.突然の意識障害にて発症する甲状腺クリーゼは非常にまれであり1)報告した.

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