日本内科学会雑誌
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2.吸入ステロイド
保澤 総一郎
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1996 年 85 巻 2 号 p. 205-209

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抄録

近年,気管支喘息が病型・重症度を問わずアレルギー性炎症と呼ぶべき気道炎症による慢性疾患であると定義された.その結果,現在使用しうる最も強力な抗炎症薬であり,かつ副作用の少ない吸入ステロイド薬が喘息治療におけるfirst line drugとなり,わが国をはじめ各国の喘息治療ガイドラインにおいて喘息治療の中心となっている.吸入ステロイド薬を導入する際には,その喘息治療における位置付け,使用法の実際,副作用について患者教育を十分に行うことが重要である.

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