国立病院東京医療センター内科
1999 年 88 巻 10 号 p. 1937-1942
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線維筋痛症(Fibromyalgia)は長期にわたって全身の筋肉の痛みと特徴的な圧痛点を多数認め,通常の臨床検査では殆ど異常が認められないことから診断されるリウマチ性疾患である,他に疲労感,慢性頭痛,うつ状態,睡眠障害などを認める.病因は不明であるが,素因説,脳神経内分泌系の循環または代謝障害説,精神疾患説,免疫異常説,などがある.治療にはアミトリプチリンなどの三環系抗うつ剤, SSRI剤,入眠剤,などが用いられる.
日本内科学会会誌