日本内科学会雑誌
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4.溶血性貧血
1)遺伝性球状赤血球症における膜蛋白欠損と遺伝子解析
神崎 暁郎賀来 万由美八幡 義人
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1999 年 88 巻 6 号 p. 1003-1009

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抄録
日本人における遺伝性球状赤血球症の病因遺伝子はautosomal dominantでは主にband3であり, ankyrin遺伝子異常は少ないと考えられた.表現型である赤血球膜蛋白欠損様式は, band 3およびprotein 4.2欠損型が大半であった.また,遺伝歴の明らかでない孤発例が少なからず存在し,その蛋白欠損様式はprotein 4.2欠損型が主であった.これらの成績は,欧米諸国のそれと明らかに異なり日本人の特徴と考えられた.
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