日本内科学会雑誌
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7.最近の保険点数の動向
森 三樹雄
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2001 年 90 巻 11 号 p. 2195-2199

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抄録
過去の診療報酬改定では,医療費は殆んど上がらず,病院経営は益々厳しくなっている.老人医療費が急速に伸びているのに比例して国民総医療費も著しく増加し,平成11年度には30兆円を超えている.小泉純一郎総理が誕生してから,医療も更に厳しい状況になり,平成14年度の診療報酬改定に関しては,政府が一定枠方式による医療費の抑制を打ち出している.現在,このような厳しい状況の中にあるが,過去においては臨床検査の分野も検体検査点数の大幅引き下げという厳しい現状があった.ここでは過去3回の診療報酬改定における臨床検査の特徴を述べると共に,検査部にとって重要な検体検査管理加算,検体検査判断料,検査の包括化,新規収載検査について述べる.このような医療を取り巻く厳しい状況を踏まえ,臨床検査の合理的で適切な検査の利用法が求められている.
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