日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
ISSN-L : 0021-5384
8.感染症の概念の新しい展開-germ theoryを超えて-
6)慢性疲労症侯群(CFS)
倉恒 弘彦近藤 一博生田 和良山西 弘一渡辺 恭良木谷 照夫
著者情報
ジャーナル フリー

2001 年 90 巻 12 号 p. 2431-2437

詳細
抄録

慢性疲労症候群とは,原因不明の激しい全身倦怠感と共に微熱,頭痛,リンパ節腫脹,脱力感,関節痛,思考力の低下,抑うつ症状,睡眠異常などが続くため,健全な社会生活が送れなくなるという病気である.化学的,生物学的,社会心理的なストレスが誘因となって引き起こされた神経・内分泌・免疫系の変調に基づく病態と思われるが,潜伏感染ウイルスの再活性化やサイトカインの産生異常などが深くかかわっている.

著者関連情報
© (社)日本内科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top