日本内科学会雑誌
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健康成人に発症したヒトパルボウイルスB19の持続感染による赤芽球癆の1例
牧野 茂義福田 隆浩上田 章
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2001 年 90 巻 2 号 p. 323-325

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抄録

症例は28歳,男性.発熱と全身倦怠感にて発症し,重度の貧血を認め,ヒトパルボウイルスB19 (B19)による赤芽球癆と診断した. B19-IgG抗体の産生により貧血は改善したが, 4カ月後にB19-lgG抗体が消失し貧血が再燃した.輸血とγグロブリン製剤投与にて貧血は改善したが, 2年経過した現在もB19-IgM, IgG抗体とも陽性で軽度の貧血を認めている.健康成人が何らかの理由でB19を排除できず持続感染を起こした稀な症例と考えられた.

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