日本内科学会雑誌
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9.高尿酸血症を伴う腎障害
細谷 龍男
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2001 年 90 巻 7 号 p. 1274-1279

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抄録

高尿酸血症の伴う腎障害には急性尿酸性腎症と高尿酸性腎症に大別される.狭義の意味での痛風腎は後者の範疇に入るが,最近では高血圧,糖,脂質代謝異常などによる腎障害も含めて原発性痛風腎に認められる腎障害と広義に解釈する方向にある.
痛風腎では腎髄質への尿酸塩沈着が主因であるため大量の蛋白尿を呈する頻度は低く,糸球体濾過量の低下も腎障害が進行してからでないと出現しないことが多い.しかし早期より腎髄質機能である尿濃縮能の低下が認められることが多い.また尿路結石の合併も高率であるが,純粋な尿酸塩沈着や結石はX線透過性であるため,腹部超音波断層検査が必要である.

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