日本内科学会雑誌
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多発神経炎を主徴として発症した若年発症の悪性関節リウマチの1例
井上 紘輔熊谷 千鶴西岡 達矢谷口 義典大崎 史淳公文 義雄末廣 正橋本 浩三有沢 豊武
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2004 年 93 巻 1 号 p. 134-136

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抄録

症例は18歳,女性.多関節痛,高熱を主訴に受診し,関節所見,臨床症状から,関節リウマチ(RA)と診断.また,発症時より多発神経炎による左下肢の限局性のしびれと知覚低下および血管炎による下腿紅斑を認め悪性関節リウマチ(MRA)と最終的に診断した.ステロイド,免疫抑制剤の投与にて症状・所見は改善した.若年で発症した悪性関節リウマチは稀であり,また多発神経炎,血管炎に基づく症状が発症時よりみられた点も特徴的と考えられた.

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