日本内科学会雑誌
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2.臨床の立場から
平山 篤志上田 恭敬児玉 和久
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2004 年 93 巻 2 号 p. 221-226

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抄録
急性冠症候群は,冠動脈疾患の予後を決定する最大の原因で,冠動脈内のプラークの破綻とそれに続く血栓形成により冠動脈内の閉塞・狭窄が生じ,心筋壊死・虚血が惹起される疾患である.これまでの大規模試験から,血栓の主体となるのは血小板血栓であるが,その形成にはプラーク内の組織因子の関与が示唆されている.また,原因となる不安定プラークも,血管内視鏡をはじめとするイメージング技術の向上により明らかにされ,不安定化の原因として炎症反応の重要性が示唆されている.
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