日本内科学会雑誌
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喀血を繰り返し,診断に苦慮した肺放線菌症の1例
前田 勇司田口 善夫田中 栄作井上 哲郎加藤 晃史櫻本 稔水口 正義馬庭 厚寺田 邦彦後藤 俊介
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2004 年 93 巻 6 号 p. 1175-1177

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抄録

症例は54歳,男性. 2000年2月から断続的に認める喀血に対して,抗生剤投与や気管支動脈塞栓術を施行した.一時的には症状は改善するものの喀血を繰り返す為に, 2001年4月に右上葉切除を行った.摘出標本にて放線菌の菌塊を認め,肺放線菌症と診断した.治療抵抗性の繰り返す喀血例では,本症の可能性も考慮する必要があると思われた.

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