2005 年 94 巻 4 号 p. 609-613
骨粗鬆症は全身の骨疾患で骨密度の低下と骨組織の微細構造の崩壊を生じ骨の脆弱性骨折をきたしやすくなる疾患である.原発性と続発性に分類され,原発性骨粗鬆症では閉経後のほか男性における骨粗鬆症が注目されている.診断基準については世界的にはWHOによるものが広く使用されているがわが国では異なる基準が採用されている.骨密度の測定が重要であるが米国では測定の適応と治療の適応が定められている.しかし米国では予防投与もおこなわれる.国際骨粗鬆症財団では最初の骨折の予防が重要であることを述べている.