日本内科学会雑誌
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3.再生不良性貧血
岡本 真一郎
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2005 年 94 巻 7 号 p. 1309-1315

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抄録

同種造血幹細胞移植によって,重症再生不良性貧血患者全体として50~80%の治癒が得られている.しかし,移植後の生存率と生活の質(QOL)は移植時年齢,移植に用いる細胞ソース,移植前処置,輸血歴などの因子に大きく左右される.若年者における診断早期のHLA適合血縁者間移植では90%を越える生存率が得られているが,高齢者(40歳以上)の移植成績は必ずしも良好ではない.現時点における重症再生不良性貧血に対する移植適応はこれらの因子と,免疫抑制療法の効果を総合的に判断して決定される.

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