抄録
著者らは、ドローンなどのUAV(Unmanned Aerial Vehicle)の安全・安定運行に必須となる3次元風況の詳細情報を得るため、新機軸のコヒーレント・ドップラー・ライダー(Coherent Doppler Lidar: CDL)を開発した。
特に都市域において3次元風況を提供するためには、CDLをビルの屋上などに多点展開して観測ネットワークを構築する必要がある。このためには小型でかつ低価格であることが求められる。著者らは、観測可能距離15 kmを維持しながら、体積を1m^3以下かつ価格を1/10に低減することに成功した。講演では試験観測実験の概要と、風速推定精度検証の結果も議論する。