名古屋文理大学紀要
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地方都市近郊地域における購買行動の特性
城田 吉孝稲吉 正実
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2001 年 1 巻 p. 65-77

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抄録

三重県小俣町が「中小小売商業活性化基本構想」を策定した際に実施した「買物に関するアンケート」の調査データを用いて購買行動についてデータ解析を行った.買物場所別購買行動としては, ①近くの元町・宮川駅周辺地区で週2回程度という高頻度に食料品などの最寄品を購入する. ②車での利便性の良い旧国道沿線地区では月1回から2〜3回程度,家庭電化製品,家具など中心に購入する. ③小規模な小売店しか立地していない明野駅前周辺地区では,近所の住民が最寄品を購入し,他の地域から買物に来ることはない. ④大規模な小売店が多く立地する伊勢市には月に1回程度出かけて行き,靴・鞄,洋服・洋装品,スポーツ用品などの買回品や専門品を購入する.さらに,この予備的とも言うべきデータ解析をもとに,商品20品目から購買回数の多い食料品,洋服・洋装品の2品目,地区別の買物頻度,場所別の買物理由について主成分分析を試み,地方都市近郊の小俣町に住む消費者としての住民の購買行動の特性について分析を行った.

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© 2001 名古屋文理大学
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