本稿は,会計情報としての磁気帳票等の記録及び保存に着目し,ドイツ,アメリカの動向,電子帳簿保存法を中心とした電子帳薄制度の概要,電子帳簿保存に伴うシステム監査の必要性について考察したものである.「電子帳簿保存法」を情報システムの規制法であると考えれば,申請時にはシステム監査基準によるシステム監査を導入して審査の実行性を高める必要があることを主張した.あわせて,電子帳簿保存法の成立によりEDINETのような会計情報開示の電子化の推進に貢献できるかということについても十分な検討がなされなければならないとした.