名古屋文理大学紀要
Online ISSN : 2433-5517
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幼児または小学生の子どもを持つ親の菓子に関する意識調査
大西 梨沙加藤 恵子佐藤 生一
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2016 年 16 巻 p. 27-32

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抄録

本研究は,幼児または小学生の子どもを持つ親の菓子に関する意識について,父親,母親別の特徴を明らかにすることを目的とした. その結果,菓子を食べる頻度では,父親,母親ともに菓子を週に1回以上食べている者の割合がほとんどを占めた.好きな菓子については,両者ともに5割以上の者が「チョコレート」を,4割以上の者が「ケーキ」を好むことが明らかとなった.菓子について日頃気にしていることは,両者ともに「おいしさ」が多かった.「カロリー」に関しては,父親よりも母親の方が気にしている傾向であった(ρ <0.05).菓子を食べる理由についてでは,「おいしいから」と回答する者が両者ともに多かった.「コミュニケーション(だんらん・交流)」に関しては,父親よりも母親の方が有意に高かった(ρ <0.01).菓子を食べることは大切かでは,両者ともに「思う」が多く,その理由として,「食べると幸せな気持ちになる」「気分転換」など気持ちの面で大切とした回答が得られた.子どもに菓子を与えるとき気にしていることは,「添加物」が両者ともに最も多かった. これらのことから,父親,母親ともに自分自身にも子どもに対しても菓子には「おいしさ」を求めており,親は子どもに菓子を与えるときに添加物,糖分,虫歯,塩分,カロリーなど栄養,健康などさまざまなことを気にかけていることがうかがえた.

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© 2016 名古屋文理大学
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