名古屋文理大学紀要
Online ISSN : 2433-5517
Print ISSN : 1346-1982
2型糖尿病患者の健康管理 -血糖値の改善効果に果たすリコピンの役割-
芳本 信子吉川 祐子吉田 久江菅沼 大行山根 理学稲熊 隆博内藤 敬子内藤 耕太郎
著者情報
研究報告書・技術報告書 フリー

2007 年 7 巻 p. 1-7

詳細
抄録

トマトやすいかに含まれ, 強い抗酸化作用を有するリコピンの摂取が, 2型糖尿病患者の酸化障害を軽減する可能性を考慮して血糖値, 特に糖化ヘモグロビン(HbA1c)の変動に及ぼす影響を検討した.リコピン摂取前平均7.9%であったHbA1cは, 摂取1年後には6.8%に低下し改善が認められた.2型糖尿病患者の高血糖による弊害をコントロールする1つの方法としてリコピンの含まれている食品を継続摂取することの有用性が示唆された.

著者関連情報
© 2007 名古屋文理大学
前の記事 次の記事
feedback
Top