名古屋文理短期大学紀要
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加圧下におけるポリエチレンの熱分解
下田 隆信
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1998 年 23 巻 p. 117-123

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抄録

プラスチックは成型加工が容易で, 美しく着色でき, 耐薬品性, 耐候性が優れているなどの性質を備えているため, 非常に便利な素材として多く生産されている.しかし, これを廃棄処分する場合には厄介な問題を引き起こす.そこでプラスチックを分解して自然の循環系に還元したり, 有効物質を回収する方法が要求されている.近年では再利用のためにプラスチックの液化およびガス化に重点がおかれ, 以前のようにただ燃やすということはせずに, 付加価値の高い石油化学資源として回収する方法を取っている.この分野での基礎研究, 実用化研究も内外共に多く行われているが, 主に熱分解法による液化利用が有力である.今回はプラスチックのうち汎用樹脂の一つであるポリエチレンを回転撹拌式オートクレーブを使用して, 各種充填ガスおよび添加物の存在下で加圧熱分解を行い, プラスチック廃棄物から液状炭化水素を効率よく生成するための基礎的反応諸条件の影響について検討した.

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© 1998 名古屋文理大学
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