名古屋文理短期大学紀要
Online ISSN : 2433-6548
Print ISSN : 0914-6474
23 巻
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  • 原稿種別: 表紙
    1998 年 23 巻 p. Cover1-
    発行日: 1998/04/01
    公開日: 2019/07/01
    研究報告書・技術報告書 フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1998 年 23 巻 p. Cover2-
    発行日: 1998/04/01
    公開日: 2019/07/01
    研究報告書・技術報告書 フリー
  • 杉江 晶子, 森 博
    原稿種別: 本文
    1998 年 23 巻 p. 1-7
    発行日: 1998/04/01
    公開日: 2019/07/01
    研究報告書・技術報告書 フリー
    目まぐるしく変化するパソコンのプログラミング環境に対して, 大学等の高等教育機関においては, 「何を, どのくらい, どのように」プログラミング教育するか, 明快な解答を得られないのが現状である.32ビットパソコンにおいてMicrosoft社のWindowsが標準的OSとして広く認知されるにしたがい, GUI環境の中でプログラミングするという, まったく新しいパラダイムの誕生がその大きな原因である.今後, GUI環境は無視できないので, GUIプログラミング教育はきわめて重要である.しかし, 卒業研究や演習などでは, GUIプログラミングは不要なばかりか, 数値計算などではかえって効率的な教育が行えないという問題も起こっている.本報告は, 最新のWindows環境を使って, その目的に応じたプログラミング教育の方法をGUIおよび非GUIに分けて提示したものである.同じWindows環境を使っても多様なプログラミング教育が可能であることが確認できたといえる.
  • 長谷川 聡, 山住 富也
    原稿種別: 本文
    1998 年 23 巻 p. 9-14
    発行日: 1998/04/01
    公開日: 2019/07/01
    研究報告書・技術報告書 フリー
    手続き型言語によるプログラミングの技能修得のためには, プログラムの制御構造の概念を理解する必要がある.しかし, 初心者を対象にプログラミング教育を行う場合, プログラムの基本的な制御構造の理解が不充分であるために, プログラミングの技能修得に挫折する学習者がしばしば見られる.このような学習者は, ソースプログムの記述を行う時点でプログラム実行時の処理の流れをイメージできない.そこで, 筆者らは, 反対に, 制御構造のイメージ形成がプログラミング学習に役立つのではないかと考え, 制御構造のイメージとプログラムの理解度の関係を調査している.前報1)では, 制御構造のイメージを自由に絵で表現する方法で, 学習者のイメージを調べる調査について報告した.また, 調査の結果から, 制御構造の種類毎にそれぞれイメージが有り得ること, 学習者の持つイメージはその明確さや抽象度において個人差が大きく多様なものであることなどを指摘し, 調査によって集められたイメージを制御構造毎にそれぞれ数タイプのカテゴリに分類した.本報では, 前報の結果をふまえて新たに作成した選択肢式アンケートについて紹介し, アンケート結果をもとに学生の制御構造に対するイメージとプログラムの理解度の関係について報告する.本報の選択肢式のアンケートでは, 前報の自由型式のイメージ描写の結果に比べて, より類型化された形でイメージのパターンを抽出して解析することができた.また, どの制御構造についても, 処理の流れを表現したイメージ図形を選んだ学生の方がそうでない学生にくらべて, プログラムの理解度が高いことを示す結果が得られた.
  • 横田 正恵, 横田 康成
    原稿種別: 本文
    1998 年 23 巻 p. 15-23
    発行日: 1998/04/01
    公開日: 2019/07/01
    研究報告書・技術報告書 フリー
    領域分割符号化が次世代の高能率符号化法として着目されている。領域分割符号化では,分割した領域ごとのテキスチャ情報を効率的に符号化することが主要な課題の一つである。近年,AR(1)過程に対し符号化利得を最大にするよう設計されたサブバンドフィルタを用い画像をサブバンド符号化すると,QMF, SSKFなどのサブバンドフィルタを用いた場合に比べ再構成画像のS/Nを改善できることが示された。しかしテキスチャの統計的性質はテキスチャごとに大きく異なり単純なAR(1)過程ではない。従ってテキスチャ画像をサブバンド符号化する場合,テキスチャごとの統計的性質に基づいて設計されたサブバンドフィルタを用いることにより更に符号化効率が向上すると思われる。本研究では,テキスチャの自己相関関数に対し符号化利得が最大になるようサブバンドフィルタを設計し,これを用いてBrodatzに含まれるテキスチャ画像を符号化した。その結果,AR(1)過程に対し設計したサブバンドフィルタを用いた場合,及び直交ウェーブレットフィルタを用いた場合に比べ,S/N比が改善することを示す。
  • 小橋 一秀, 大崎 正幸, 長谷川 聡
    原稿種別: 本文
    1998 年 23 巻 p. 25-32
    発行日: 1998/04/01
    公開日: 2019/07/01
    研究報告書・技術報告書 フリー
    本学では教育・研究設備として学内LANが運用されインターネットとの接続を果たしている.学内LANでは電子メールやWWWブラウジンク等の通信手段以外にも, FTP, NFS, Web-Server, News-Serverなど各種ネットワークサービスが提供され本格的なネットワーク環境としての利用を期待できる.そこで短期大学などの高等教育機関での情報処理専門課程におけるネットワーク環境の講義への導入例として, 著者らが担当した本学情報処理学科の専門科目にて取り組んだ事例について報告する.また, ネットワーク利用による学習環境のもたらす教育的効果について考察を行ない, 今後の情報教育でのネットワーク利用に関する課題を提示する.
  • 山田 ゆかり, 天野 寛
    原稿種別: 本文
    1998 年 23 巻 p. 33-40
    発行日: 1998/04/01
    公開日: 2019/07/01
    研究報告書・技術報告書 フリー
    医療サービスの提供において, 対人関係を効果的なものにするコミュニケーション技術の重要性が指摘されてきており, 共感的理解に基づくコミュニケーション技術の習得が医療スタッフに求められている.本稿では, 医療スタッフ(理学療法士・作業療法士)が患者やその家族とのかかわりにおいて対応が困難であると認知した場面を収集して分析し, また, こうした困難なコミュニケーション場面の認知と理解的態度習得の程度との関連性について検討を行なった.その結果, 認知された困難なコミュニケーション場面には日常の職務に即応したさまざまなケースがあること, それらのうちのいくつかはマニュアル的に対処することも可能であるが, 根本的には共感的理解に裏付けられた理解的態度で対応することが問題の解決に向わせる方策であることが示された.また, 理学療法士・作業療法士において, 看護職員以上に共感的理解の習得が進んでいることが示唆された.
  • 小俣 謙二
    原稿種別: 本文
    1998 年 23 巻 p. 41-51
    発行日: 1998/04/01
    公開日: 2019/07/01
    研究報告書・技術報告書 フリー
    犯罪の環境心理学的研究は, 従来, 犯罪者の人格特性などの主体的要因の分析を主におこなってきた.とくにわが国の場合こうした傾向が強いように思われる.しかし, 行動は通常主体と環境の相互作用の結果として生じるのであり, 犯罪もその例外ではない.このような立場から本研究ではまず, 従来の犯罪研究において環境の関与がどの程度明らかにされてきたのかを概観した.その際, 環境を巨視的環境と微視的環境の二つに分け, それぞれについて概観した.その結果, 所見の不一致や犯罪の分類の不十分さなど, 多くの課題が残されていることを指摘した.次に, わが国の場合, 実証的な研究そのものが不足していることから, 犯罪環境として最もしばしば言及される人口密集と犯罪の関係を都道府県単位で検討した.とくに, 今回の分析では密集を周辺環境の密集と住居内の密集に区分すること, 社会変動の影響の検討も含めて継年的な分析をおこなうことに主眼をおいた.その結果, 人口密集でも, 周辺環境の密集の指標である人口密度は犯罪認知総数, 窃盗, 強盗, 粗暴犯と関連するのに対して, 住居内密集の指標である一人当たりの畳数は殺人と強盗と関連するという違いがみられた.また, 人口密集や求人倍率, 都市公園面積, 転入率などの環境要因は年とともに相関関係が強くなること, 住居内密集度では1980年代後半以降に総数や窃盗との関係が弱まること, 知能犯はバブル景気の時期に当たる1980年代後半の一時期に密集の二つの指標や求人倍率と関連することなど, 年による変化もみられた.これらを踏まえて, 犯罪と環境の問題に関する今後の研究の課題と問題点を指摘した.
  • 関川 靖
    原稿種別: 本文
    1998 年 23 巻 p. 53-62
    発行日: 1998/04/01
    公開日: 2019/07/01
    研究報告書・技術報告書 フリー
    わが国の貯蓄残高における郵貯のシェアは, 他国に比較しても掛けはなれて高く, 個人の金融資産残高に占めるシェアも当然高い.しかも, 郵貯は公的金融機関であり, 民間金融機関には無い特典が付与されている.このような金融環境において, 他国と同様に金融自由化を推進すればわが国の民間金融機関がより厳しい状況に陥り, 自由化のメリットを預金者に付与することが不可能となり問題点を孕んでいる.よって, 自由化による現在の金融環境と経済環境を分析し, 郵貯の存在意義を再考察する必要がある.規制下の存在意義と自由化後のそれとが異なれば, 当然郵貯システムの改正が必要であることから, 最後に改正の手段も示した.
  • 伴野 泰弘
    原稿種別: 本文
    1998 年 23 巻 p. 63-71
    発行日: 1998/04/01
    公開日: 2019/07/01
    研究報告書・技術報告書 フリー
    老農時代を象徴する林遠里と勧農社をめぐる研究は, 最近, 一つのピークに達した.同じ問題領域に関わってきた一人として, これらの研究の意味を検討し, 今後の進め方についての私見を提示した.論者のあいだで, 同じ史料を使いながら相いれない結論が導きだされるなど, 議論に若干の混乱がみられる.その原因を, <林遠里=老農>なる通念への無批判的な追従に求めた.この通念は<老農時代に活躍した人物=老農>なる等式を大前提としている.議論の混乱を解決するためには, この大前提が成立する条件を厳密に規定する必要がある.その条件とは経験主義的合理性の有無である.それに基づいて, 林遠里とその農法を, 厳密な意味での老農でも老農農法でもないと結論づけた.今後の課題として次の二つを提示した.第1に, 厳密な意味での老農とはいえない遠里が, 福岡県を代表する老農を経て全国的な名声を得, ついには明治三老農の一人になってしまう.こうした時代状況の特異性・異常性のより深い解明.第2に, 林遠里をめぐる当時の論争を, この時期, 農法のあり方をめぐる二つの路線の対抗として位置づける.単なる農学レベルにとどまるものではなく, 農法全般の改良・改革をめぐる対抗として把えかえすことによって, その意味がはっきりしてくる.
  • 滝川 嘉彦
    原稿種別: 本文
    1998 年 23 巻 p. 73-83
    発行日: 1998/04/01
    公開日: 2019/07/01
    研究報告書・技術報告書 フリー
    本研究は1996年12月及び1997年6月に行ったタイの胡椒生産地調査1)をもとにした, 1996年時点のタイ胡椒生産の把握と考察である.1988年以降続く胡椒価格の低迷と市場への新規参入国の登場は, タイの胡椒生産者に経営方針の転換を余儀なくしており, こうした状況下で生産者が行う技術的・経営的アプローチ, 特に農法と経営者意思についての個別分析を試みる.この研究は1995年から継続研究している「胡椒の経営経済的研究」のアジア地域研究の導入部分である.
  • 吉田 洋
    原稿種別: 本文
    1998 年 23 巻 p. 85-93
    発行日: 1998/04/01
    公開日: 2019/07/01
    研究報告書・技術報告書 フリー
    本稿は, ニュージーランドの財務報告の特徴を明らかにすることを意図したものである.英連邦諸国における会社会計制度規制の伝統として, 会計基準がニュージーランドでも法制化されないできた.しかし, 1955年会社法は, 1993年会社法と1993年財務報告法に区分されるに至った.この1993年財務報告法によって, 財務報告基準の設定に関してニュージーランド会計士協会(NZSA)からの独立性が高められ, 法的効力が付与された.1993年財務報告法と財務報告基準がプライベート・セクターのみならずパブリック・セクターにおいても適用されるように設定されている点に特徴がある.これにより, ニュージーランドの新しい財務報告の幕開けとなった.会計基準の設定には, 国際会計基準とオーストラリア会計基準との調和化も図られている.しかし, アニュアル・レポートを分析すると, 財務報告の作成基準については, 1993年財務報告法に従って作成されているものの, 国際会計基準への準拠に関する記載がなく, 米国において資金調達を行っている会社については, US GAAPへの準拠ならびにUS GAAPとの差異やそれによる影響額を注記している.財務諸表については, 財務業績計算書と財政状態計算書に開示の多様性が認められた.
  • 林 慶雲
    原稿種別: 本文
    1998 年 23 巻 p. 95-104
    発行日: 1998/04/01
    公開日: 2019/07/01
    研究報告書・技術報告書 フリー
    台湾経済は, ここ二, 三十年の間に飛躍的な成長をとげた.しかし, 財務報告制度の整備に関していえば, それに取り組み始めたのは比較的最近のことである.台湾ではじめて財務会計基準や監査基準を公表したのは, 1984年のことであった.しかしいったん会計基準や監査基準を中心とする財務報告制度を整備しようという方向が決まりだすと, そのあとの進展は非常に速いものであった.1996年現在, 公表されている「財務会計基準公報」はすでに27に達しており, その内容については, 国際会計基準(IAS)との調和化の度合が相当高い.本研究は, 台湾における財務報告制度を, 法規定および会計基準の両面から考察するとともに, その制度の特徴や国際会計基準との調和化について検討する.
  • 稲吉 正実, 柴田 賢
    原稿種別: 本文
    1998 年 23 巻 p. 105-110
    発行日: 1998/04/01
    公開日: 2019/07/01
    研究報告書・技術報告書 フリー
    最近の大学改革の動きのなかで, 大学授業の改善のために学生に対するアンケートによる授業評価が行われるようになった.しかし, そのアンケート結果は, 科目別, 教官別の回答数や評点の合計, 平均, 分布などの基礎的な集計による授業評価にどどまっている.本稿では, データ解析をさらに進め, アンケート調査データを用いて主成分分析を行い, 学生の特性の把握を試みた.解析結果は, アンケートに誠実に答えていない学生, 勉学の意欲にかける学生, 要領よく単位を取ろうとする学生, 教官の熱意に応え授業内容の理解に努める学生など, 様々な学生がいることを示している.学生の特性を考慮することなく, アンケート項目に対する回答数や評点の合計, 平均, 分布などの集計結果によって授業を評価することには問題があると言える.本稿は, 学生の特性を把握することによって, 授業評価をより的確なものにし, 教授法などの改善に役立てようとするものである.
  • Haruo YAMABE
    原稿種別: Article
    1998 年 23 巻 p. 111-115
    発行日: 1998/04/01
    公開日: 2019/07/01
    研究報告書・技術報告書 フリー
    In this paper we discuss the stability characteristics of a laminar jet which has a rectangular velocity profile and is bounded by two planes parallel to the basic flow. It is founed that the neutral stability curve is similar to that of unbounded jet and the critical Reynolds number of the jet increases with reducing distance between plane walls.
  • 下田 隆信
    原稿種別: 本文
    1998 年 23 巻 p. 117-123
    発行日: 1998/04/01
    公開日: 2019/07/01
    研究報告書・技術報告書 フリー
    プラスチックは成型加工が容易で, 美しく着色でき, 耐薬品性, 耐候性が優れているなどの性質を備えているため, 非常に便利な素材として多く生産されている.しかし, これを廃棄処分する場合には厄介な問題を引き起こす.そこでプラスチックを分解して自然の循環系に還元したり, 有効物質を回収する方法が要求されている.近年では再利用のためにプラスチックの液化およびガス化に重点がおかれ, 以前のようにただ燃やすということはせずに, 付加価値の高い石油化学資源として回収する方法を取っている.この分野での基礎研究, 実用化研究も内外共に多く行われているが, 主に熱分解法による液化利用が有力である.今回はプラスチックのうち汎用樹脂の一つであるポリエチレンを回転撹拌式オートクレーブを使用して, 各種充填ガスおよび添加物の存在下で加圧熱分解を行い, プラスチック廃棄物から液状炭化水素を効率よく生成するための基礎的反応諸条件の影響について検討した.
  • 松田 秀人
    原稿種別: 本文
    1998 年 23 巻 p. 125-129
    発行日: 1998/04/01
    公開日: 2019/07/01
    研究報告書・技術報告書 フリー
    女子大生263名を対象に, 食品の咀嚼を考慮して食品嗜好調査を実施した.被検者をBody Mass Index(BMI)により肥満群(BMI 26.4以上, 17名)と非肥満群に分類した.その結果, 肥満群は, ピザ, ナポリタン, チャーハン, フランスパン, コーンフレーク, ヒレカツ, ひじき, ショートケーキ, かりんとうの摂取頻度が低かった.これらの食品のなかでピザやショートケーキはカロリーが比較的高いので, 肥満群のほうが非肥満群に比べて肥満を気にする傾向が強いために, 摂取頻度が低かったと考えられる.ピザやショートケーキ以外の食品は, 概して咀嚼回数が多く, なかでも, フランスパン(可食部10gあたりの咀嚼回数108回), コーンフレーク(同243回), かりんとう(同98回)は咀嚼回数が特に多く, しかも噛みごたえのある食品である.したがって, 肥満群は非肥満群に比べて, 噛みごたえがあり咀嚼回数が特に多い食品の摂取頻度が低かった.
  • 井村 美和子
    原稿種別: 本文
    1998 年 23 巻 p. 131-142
    発行日: 1998/04/01
    公開日: 2019/07/01
    研究報告書・技術報告書 フリー
    着心地についての明確な定義づけはないが繊維の最終製品に対する品質項目の中で, 「着心地として, 手触り・感じ」1)が挙げられている.着用者自身が感ずる総合された快適さが着心地として現れてくるのであるが, その内容は皮膚感覚に訴える手触り・肌触り・被服重量・被服圧・適合性などや, 繊維製品の活動性(形状・大きさ), 保温・吸水性能, 生理的・心理的快・不快のように環境と関連したもの, 色柄・風合い, 社会的流行, 個人の趣味・嗜好との一致性など多くの要因を含んでいると言えよう.また, 着心地を広義に解釈すれば「人間と衣服と環境」の3者の相互作用から起こる適応関係にかかわる価値概念であると定義づけることも可能である.着心地の中で活動機能を大きく取りあげるか, 衛生面を取りあげるか, あるいは個人の感覚を取りあげるかは, 時と場合によって異なると言える.更に具体的にいうと数多く所持している被服の中で, 自分が似合う服, 着用していると気持ちが浮き浮きする服, 暑い時には涼しく感じ, 寒い時には暖かさを感じる服, 動きやすい服, 働きやすい服などは着心地が良い服であると, 即ち材質, 色, 柄, 形, サイズ, ゆとり及び縫製が着用者並びに着用目的に適合していることであると仮定することもできる.昨今では, 20歳前後の女性層から「着心地が良い・悪い」という語をあまり耳にしなくなった感がする.そこで女子短大生の着心地にかかわる意識を明らかにする目的で, 庄司光らが「着心地が良いための条件である」とした26項目を用いて「冬季着装」に視点をおいて意識調査を実施した.結果は, 項目No(以下同じ)26,項目内容(以下同じ)「着やすく動きやすいデザイン」98.8%, 14「あたたかい」98.4%, 6「気候に適した材質・デザイン」95.6%, 11「寸法がよく合う」及び21「伸縮性があり型くずれしない」95.1%が認められ, 運動適応性, 防寒性能などを着心地の良いための条件であるとしていることが認められる.反面着心地が悪いための条件であると回答した結果は, 2「布地が薄い」67.0%で, この項目内容は冬季着装被服の性能として消費者が要求するであろう「寒さを防ぐため」の性能を保持しないという観点から妥当な結果であると言えよう.調査項目26項目を被調査者が着心地の良し・悪しを意思決定する際の被服の性能と側面要因をA群衛生(含保健)的側面, B群素材(繊・組織)的側面, C群運動(着やすい・動きやすい・体になじむ)的側面, D群嗜好(色・柄・デザイン・縫製)的側面, E群風合い(手触り・感じ)的側面の5群に分類し構成した.着心地が良いための条件であるとした結果を平均値Xで見ると, A群162.0,B群141.4,C群167.2,D群153.8,E群149.7で, 運動的側面及び衛生(含む保健)的側面に意思決定の働きかけが強いことが認められた.
  • James C. LANDKAMER, Takashi MIYASAKA
    原稿種別: Article
    1998 年 23 巻 p. 143-148
    発行日: 1998/04/01
    公開日: 2019/07/01
    研究報告書・技術報告書 フリー
    Teaching English in Japan is a challenging but rewarding endeavor. There are many different types of classes, each presenting its own problems. In this paper we will examine issues relevant to a couple of types of classes, and offer strategies for overcoming problems and improving results. It is hoped that these ideas will prove useful to others who teach the same kind of classes.
  • 近藤 みゆき
    原稿種別: 本文
    1998 年 23 巻 p. 149-155
    発行日: 1998/04/01
    公開日: 2019/07/01
    研究報告書・技術報告書 フリー
    ドイツ料理はその国民性の現れか, つつましく簡素で内容を重視しており, 素朴で暖かみのある料理である.気候的に寒い時期が長いので, 体の温まる肉類を多く用いる, 豚肉が最も一般的で牛肉, 子牛肉, 鶏肉, 珍しいところでは, がちょうの肉も食べられる.また, 猟鳥や猟獣のきじ, うずら, 鹿, いのしし, 野うさぎを使った料理もドイツのレストランなら食べることができる.豚肉を利用したハム・ソーセージの種類の豊富さは有名である.魚料理ではうなぎの燻製やにしんの塩漬けが挙げられる.野菜では, じゃがいもを用いた料理が多く, キャベツを塩漬けにして発酵させたザワークラウトも種々の料理で使われている.果物も大変好まれ, 生・または乾燥させたものを肉料理の付け合わせやデザートに使う.ドイツのケーキ類のおいしさは, オーストリアと並んで賞されている.この中から世界中で食され, とりわけドイツで種類の多いじゃがいも料理をドイツ料理の原本『Wir kochen gut』1)と『Kartoffeln』2)から紹介する.以下1〜3及び表1,2は, 著者の試訳である.
  • 松田 康子, 滝川 桂子
    原稿種別: 本文
    1998 年 23 巻 p. 157-163
    発行日: 1998/04/01
    公開日: 2019/07/01
    研究報告書・技術報告書 フリー
    本稿では, 学校教育と国際教育の今後の動向を探るとともに学校がおこなう海外研修の意義を再認識し, 今後より良い研修を提供していくために, 調査資料をもとに今までの成果をまとめ, さらにこれからの課題について検討する.調査資料は過去3年間におこなわれた本学海外研修参加学生への研修事前及び事後アンケートと研修報告書である。結果, 学生たちの研修全般に対する評価は概ね良好であった.各資料からは参加学生たちの帰国後の変化として主に英語学習への意欲及び社会的関心の拡大等の人間的成長が見受けられる.しかし, 一方で目的意識の希薄さ・語学力・コミュニケーションスキルの不足等, いくつかの問題点が浮き彫りになった.
  • 研究委員会 (稲沢キャンパス)
    原稿種別: 本文
    1998 年 23 巻 p. 165-176
    発行日: 1998/04/01
    公開日: 2019/07/01
    研究報告書・技術報告書 フリー
    平成9年度に, 本学として初めての公開講座を開催した.その企画および実施の責任を担ったのは研究委員会であった.ただし, 前年度中に企画案が策定されていたので, それをさらに練り上げ, いかに実行に移すかが9年度の研究委員会の役割であった.公開講座は今年限りとするものでなく, 継続・拡大することが予測される.それ故, 公開の講座について, 詳細な報告および今後への課題を記録することが委員会の責務であると考え, 各委員の協力を得てまとめることにした.今回の講座で使用された教材は, 講師陣が創意工夫をこらした斬新な内容のものであり, この報告に含めるべきものであるが, 別の形で発表されることを期待して, この報告には言及するにとどめる.
  • 原稿種別: 付録等
    1998 年 23 巻 p. 177-184
    発行日: 1998/04/01
    公開日: 2019/07/01
    研究報告書・技術報告書 フリー
  • 小林 あづみ
    原稿種別: 本文
    1998 年 23 巻 p. 190-185
    発行日: 1998/04/01
    公開日: 2019/07/01
    研究報告書・技術報告書 フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1998 年 23 巻 p. App1-
    発行日: 1998/04/01
    公開日: 2019/07/01
    研究報告書・技術報告書 フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1998 年 23 巻 p. Cover3-
    発行日: 1998/04/01
    公開日: 2019/07/01
    研究報告書・技術報告書 フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1998 年 23 巻 p. Cover4-
    発行日: 1998/04/01
    公開日: 2019/07/01
    研究報告書・技術報告書 フリー
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