名古屋文理短期大学紀要
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冷凍食品の利用に関する一考察(第2報) : 女子学生の家庭における各種冷凍食品の利用状況
村上 洋子内田 初代小倉 れい
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1999 年 24 巻 p. 67-73

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抄録

近年, 食品産業は急速な発展をとげ食品の生産, 流通, 販売が多岐に渡っている.その中で特に, そう菜・冷凍食品などの調理済み食品は多くの種類が出回り, 多様化の傾向にある.こうした現状をふまえ, 前報に引き続き各種の冷凍食品のうち, 調理食品を調理形態ごとに分類し, その個々の利用頻度, 利用時, 料理担当者の職業別の利用状況等について調査を行った.その結果, 利用頻度はコロッケ, フライなどの揚げ物類やハンバーグ・ギョウザなどの焼き物類の頻度が高く, ポピュラーな調理冷凍食品が利用されていると考えられた.冷凍食品の利用度と生産数量の比較では, 本調査と日本冷凍食品協会の調査とで1・2位は揚げ物類, 焼き物類の同様の傾向を示したが, 3・4位は異なった傾向を示したことから, 本調査は女子学生の家庭で特定された対象のためと考えられた.利用時では, 揚げ物類は昼食用の弁当への利用が多く, ピザやお好み焼きなどは間食への利用が多いことなどから, 冷凍食品の調理形態の特徴に応じた利用がなされていると推察された.

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© 1999 名古屋文理大学
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