2018 年 39 巻 1 号 p. 20-26
ポリウレタンは最も汎用されている極性高分子材料の一つであり,イソシアネート,ポリオール,水酸基やジアミン等の活性水素をもつ硬化剤から合成される。これは原料の化学構造と配合を変えて反応させることにより物性を自由に設計することができるためである。しかしながら,得られたポリウレタンの化学構造と高次構造すなわち凝集構造は複雑となるが,物性と凝集構造の関係は“ミクロ相分離”,“相混合”の便利な言葉で説明されるのみである。ここでは,セグメント化ポリウレタンの凝集構造と物性の関係の研究の現状とこれらの凝集構造の可視化について考える。