ネットワークポリマー論文集
Online ISSN : 2434-2149
Print ISSN : 2433-3786
総合論文
古くて新しいフェノール樹脂を用いた 柔軟性をもつフォトレジスト材
──クレゾールノボラック樹脂編──
山﨑 博人
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2020 年 41 巻 2 号 p. 83-95

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抄録

ポジ型フォトレジストから形成されるドライフィルムは,膜質が脆く柔軟性に欠けるため,それをロール状の製品とすることに難点がある。これを解消するため,柔軟性と高精度なリソグラフィ性能を有するクレゾールノボラック樹脂についてまとめる。クレゾールノボラック樹脂に,柔軟性を付与するための分子構造をイメージすると,ⅰ)自由連結鎖をもつアルデヒド成分の導入,ⅱ)側鎖構造をもつアルデヒド成分の導入,ⅲ)嵩高いアルデヒド成分の導入などが考えられる。具体的には,ⅰ)グリオキザール(アルキル鎖長(x)=0),スクシンアルデヒド(x=2),グルタルアルデヒド(x=3),あるいはアジポアルデヒド(x=4)などのアルキル鎖をもつジアルデヒドの導入,ⅱ)ブタナールなどの導入,そして,ⅲ)単糖から誘導された5- ヒドロキシメチルフルフラール(HMF)などの導入が挙げられる。これらの中で,剛直な複素環成分で嵩高い分子構造をもつHMF が,極めて高い柔軟性を示した。

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© 2020 合成樹脂工業協会
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