ネットワークポリマー論文集
Online ISSN : 2434-2149
Print ISSN : 2433-3786
総合論文
多環芳香族構造を有するエポキシ樹脂の構造と物性
―エポキシ樹脂の高機能化のための一つの方向性―
梶 正史
著者情報
ジャーナル フリー

2020 年 41 巻 4 号 p. 174-182

詳細
抄録

利用分野の高度化によりエポキシ樹脂の高機能化が求められている。そのための方策として,エポキシ樹脂構造中への2 ~4 環の多環芳香族構造の導入を検討した。それらの剛直な構造と疎水性に富んだ構造により耐熱性,耐湿性および低熱膨張性の向上に加えて,その高い熱分解安定性に起因して難燃性が向上した。また,4,4’- ビフェニレン基等の剛直な棒状骨格を主鎖に導入した場合,耐熱性とともに破壊靭性が高くなることが確認された。多環芳香族構造の導入は,エポキシ樹脂の機能向上を図るうえでの有力な手法の一つと考えられる。

著者関連情報
© 2020 合成樹脂工業協会
前の記事
feedback
Top