2020 年 41 巻 4 号 p. 166-173
著者はイソシアヌレート環を分岐点とした多分岐構造を導入することで,結晶性を落として汎用溶剤への溶解性を高めたアミドイミド樹脂を開発している。これまでに末端のカルボキシル基を利用したエポキシ硬化により,高い耐熱性を有すことを確認している。さらに,樹脂中の骨格を変化させることで,溶剤溶解型アミドイミド樹脂にさまざまな機能性を付与し,耐黄変性に優れ無色透明なアミドイミド樹脂や,光重合性を有し感光性レジスト材料に適用可能なアミドイミド樹脂,活性エステル構造を導入した低誘電アミドイミド樹脂を開発した。これらの樹脂特性および硬化物物性と樹脂構造との相関性を考察したので,ここに紹介する。