2022 年 43 巻 2 号 p. 34-40
地球温暖化による自然災害が顕在化している中,カーボンニュートラル,脱炭素社会の実現を目指すことは全世界の共通目標となっており,より環境負荷の少ない製品を社会に普及させていくことが求められている。バイオイソシアナートである1,5- ペンタメチレンジイソシアナート(STABiO®(スタビオ®)PDI®)はバイオマス由来のため,カーボンニュートラルに貢献できる材料である。しかし,バイオマス由来だけでは社会に広く普及させることは難しく,さらなる高機能化が求められる。環境負荷低減,高機能化への応用技術として,揮発性有機化合物(VOC)低減へ寄与する「低粘度型」,「弱溶剤可溶型」,「水分散型」,省エネルギー化へ寄与する「速硬化型」のバイオポリイソシアナートを開発した。これらのバイオポリイソシアナートを使用したポリウレタンは石油由来のポリイソシアナートに比べ,反応性,機械物性,耐薬品性・耐水性の向上が確認できた。