2023 年 44 巻 1 号 p. 3-10
通信規格5G 及び6G に適用するため,クラウドの中核となるデータセンターが増設され,スマートフォン,PC等の端末機器の間には,エッジサーバーが多用される。これらのエレクトロニクス機器は,更なる大容量のデータをリアルタイムで処理する方向に進んでおり,配線ルールで5 nm を有する最先端の半導体チップが採用される。さらに,高性能ネットワークポリマーが使用されるLSI 高密度実装技術が大変に重要な役割を果たす。本報告で,プリント配線板,パッケージ基板,インターポーザ用再配線層(RDL)そして封止樹脂にそれぞれ要求される性能を明確にした。さらに,高周波,高伝送速度の観点から必須となる低誘電特性を有するネットワークポリマーの最近の技術と動向について説明する。