2023 年 44 巻 3 号 p. 109-119
本研究では,空孔とエポキシ樹脂相がそれぞれ連続した多孔体であるエポキシモノリスの細孔壁上に無電解めっきにより金属相を析出させることで,モノリス型の金属多孔体の作製を行った。また,当該金属多孔体に電池活物質であるNiCo2O4 ナノワイヤーを水熱合成法により担持して電池電極の集電体としての評価を行った。この多孔体は骨格が肉厚100-200 nm 程度のニッケル-リン合金の薄層からなる中空構造であり,高空孔率,高表面積を有していた。この金属多孔体内部でNiCo2O4 の水熱合成を行ったところ,細孔壁に高密度なナノワイヤー群の形成を確認した。このナノワイヤー群を担持した金属多孔体を電池電極として,サイクリックボルタンメトリー測定や充放電試験を行ったところ,既存の金属ニッケル発泡体電極より高い比容量,充放電特性を示すことがわかった。