2025 年 46 巻 4 号 p. 215-222
レゾルシノール骨格を持つ環状4 量体であるカリックス[4]レゾルシンアレーン(以下CR(10))を硬化剤としてレゾールを硬化させることで,CR(10)の環状構造を持つレゾール樹脂硬化物(R-CR(10))を作製した。さらに,硬化剤としての機能を高めるためCR(10)由来の環状構造を効果的に配置させたTP-CR(10)を合成し,これを硬化剤としたレゾール樹脂硬化物(R-TP-CR(10))を作製した。TP-CR(10)を用いることで,環状化合物の凝集を防ぎ環状構造の導入量を増加させることが可能となった。これらの環状化合物が硬化剤として有効に働きレゾール樹脂硬化物の架橋密度があがり耐熱性を向上させるばかりでなく,環状構造由来の空間がレゾール樹脂中に導入されたため,従来のレゾール樹脂より軽量になることを明らかにした。