2026 年 47 巻 3 号 p. 126-136
多くの濃度で調製したゲル化剤溶液および高分子溶液の粘弾性挙動を統計力学モデルによって解析する。二段階の緩和過程に関する統計力学的取り扱いで算出したモデル曲線によってゲル化剤溶液の損失ずり弾性率の周波数依存性を正確に表現できることを確認した。統計力学モデルと複合並列モデルを使ってゲル溶液の損失ずり弾性率の実験値からゲル粒子及び網目成分の損失ずり弾性率曲線の最大値を算出する。損失ずり弾性率曲線の最大値から求めたゲル化剤溶液と高分子溶液の緩和要素の分子量に関する情報に基づいて, 各々のゲル溶液の構造的な特徴を明らかにする。