ネットワークポリマー論文集
Online ISSN : 2434-2149
Print ISSN : 2433-3786
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β-シクロデキストリンを用いたビニロン薄膜の改質
山﨑 博人峰松 春妃神田 泰治豊栖 健太郎
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2026 年 47 巻 4 号 p. 199-208

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抄録

β-CyD(β-シクロデキストリン)の存在下,PVA(ポリビニルアルコール)をホルマール化することでPVA/β-CyD ビニロン薄膜を調製し,ビニロン薄膜の改質を図った。PVA/β-CyD ビニロン薄膜はpH. 1 に調整したβ-CyD とホルマリンを溶解した15.wt%.PVA 水溶液を,コロナ処理をしたPET フィルム上に225.μm の溶液高さで塗布後,60. ℃恒温槽中で24. h 静置して調製した。得られたPVA/β-CyD ビニロン薄膜は,固体13C. NMR測定,水の接触角測定,表面摩擦係数測定,引張り強度測定等により,評価した。PVA/β-CyD ビニロン薄膜極表面にはβ-CyD 成分が偏って多く存在していることが,NMR 測定よりわかった。β-CyD 成分の導入により,ビニロン薄膜の膜質は厚く硬くなり,伸びは低下,強度は上昇,濡れ性は低下,摩擦係数は上昇するという特性が付与された。

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