抄録
1.はじめに 現在,多くの機器分析法が装置の小型化,システム化,コンピュータ活用などにより,日常の研究開発の場で手軽に使えるものとなっている。分光分析法はその大部分を占めているが,それぞれの理論的な背景や特徴を知ることで,より効果的に研究開発に活用できると思われる。今回解説するラマン分光法(Raman Spectroscopy)は,これまでどちらかというと名前は聞いたことがあるが,といった特殊な方法であったが,最近,低価格で使い勝手の良い装置が入手できるようになり,その応用範囲が広がろうとしている。本稿ではラマン分光法の基礎にふれると共に,ネットワークポリマーをはじめとするポリマー研究開発におけるラマン分光分析の応用事例について紹介したい。