ネットワークポリマー
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総説
加硫天然ゴムの架橋点の構造解析
河原 成元Chaikumpollert Oraphin山本 祥正
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2012 年 33 巻 5 号 p. 259-266

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抄録
架橋点は加硫ゴムの物性を支配する重要な因子の一つである。架橋点の構造を精緻に解析するためには,加硫ゴムが重溶媒に溶解しないことを考慮し,固体NMR 法による実証的構造解析法を開発する必要がある。そこで,固体NMR 法による加硫天然ゴムの架橋点の構造解析について過去30 年間の研究成果を概観する。まず,加硫機構に基づく推定構造および推定計算法により求めた化学シフトの値を用いた13C-NMR スペクトルのシグナルの帰属とその問題点を述べる。次に,最新の技術を駆使して開発された磁場勾配高速マジック核回転プローブを用いた固体NMR 法による1H および13C シグナルの実証的構造解析の成果を詳述する。最後に,帰属したシグナルと加硫ゴムの物性との関係および加硫機構に関して考察を行う。以上より,磁場勾配高速マジック核回転固体NMR 法の開発により創成された加硫天然ゴムの架橋点の構造と物性に関する研究分野の現状把握を図る。
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© 2012 合成樹脂工業協会
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