ネットワークポリマー
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総説
アリルエーテルを原料としたエポキシ樹脂
内田 博
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2014 年 35 巻 1 号 p. 46-52

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抄録
過酸化水素を酸化剤として用いアリルエーテルをエポキシ化してグリシジルエーテルを合成する方法と得られたエポキシ化合物について概説した。アリルエーテル自体をハロゲンフリーで合成することも難しかったが,最近になって遷移金属触媒により効率のよい系が開発されつつある。エポキシ化はゼオライト触媒での検討例も多いが,疎水性の高いエポキシ化合物を合成する場合には,有機-水の二相系で反応を行えるタングステン系触媒を用いる必要がある。得られたエポキシ化合物は芳香族の場合には塩素含有量以外の差は少ないが,脂肪族グリシジルエーテルの場合にはエピクロロヒドリン法では副生物が多いために,系によっては全く違う樹脂系といっていいほどの差がある。特に脂肪族多価グリシジルエーテルでは従来の化合物との違いが大きく,耐熱性も高いので今後の展開が期待できる。
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© 2014 合成樹脂工業協会
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