2016 年 37 巻 5 号 p. 202-207
ゾル-ゲル法によるアルコキシシラン類のオリゴマー化を多環芳香族エポキシ樹脂中で行うことにより,無機成分がマトリックスに均一に分散し,かつエポキシ樹脂単独より成形性に優れたポリシロキサン前駆体含有エポキシ樹脂を合成した。この樹脂を4,4'- ジアミノジフェニルスルホンにより硬化させることによって得たハイブリッド樹脂硬化物について,ハイブリッド化が硬化物の熱的特性におよぼす影響を調査した。その結果,ハイブリッド樹脂硬化物はガラス転移温度以上の高温領域においても優れた熱的特性を示すことが明らかとなった。また,本手法の適用範囲をさらに拡大することを目的として,エポキシマトリックスおよび硬化剤の構造を変化させた硬化物を作製し,得られた樹脂硬化物の特性を調査した。