2016 年 37 巻 6 号 p. 261-265
高融点のメソゲンエポキシモノマーを固形コンパウンド化することを目的とし,メソゲンエポキシモノマーをレゾルシノールまたはハイドロキノンを用いて一部反応させ,モノマーとプレポリマーとの混合物である部分的プレポリマーとすることで低融点化する検討を行った。部分的プレポリマーとすることで結晶性が低下し,フロー性が向上したことで固形コンパウンド化することが可能となった。また,部分的プレポリマーにおけるエポキシに対するフェノール当量を0.5 まで増やしても硬化物は高次構造を形成し,0.15 までは硬化物のガラス転移温度は低下しなかった。トランスファー成形硬化物としては,エポキシ/フェノール当量比10/1 の部分的メソゲンエポキシ/レゾルシノールプレポリマーを用いた系ではα- アルミナフィラー充填率76 vol%で8.9 W/(m・K),部分的メソゲンエポキシ/ハイドロキノンプレポリマーを用いた系ではフィラー充填率76 vol%で10.5 W/(m・ K),78 vol%で11.7 W/(m・K)の熱伝導率となった。また,これら成形硬化物はXRD にてスメクチック構造に由来するピークが確認できた。