2017 年 38 巻 5 号 p. 232-237
2008 年に著者らによって報告された柱型環状分子ピラー[n]アレーンは,有機溶媒中での反応に利用可能であることから,ホスト-ゲスト化学のみならず,材料開発にも利用されている。特にその骨格は,正多角形であり,均一な制御された構造を形成するのに有用である。本報では,ピラー[n]アレーンの合成からその置換基変換について紹介し,それらを基にした超分子ネットワークについて議論する。得られた超分子ネットワークは,ガス吸着や発光特性を示し,ネットワークを構成する環状分子由来の性質が得られることが分かった。