抄録
酸觸媒を用いて製造された石炭酸の固体ノボラック樹脂について, その縮合程度を知る目安として, 従来アルカリ觸媒の石炭酸樹脂の応進行程度試験方法となっている。混和度試験或いはプリシピタビリテイ試験と呼ばれている方法を若干モデイフアイレ, その適用性を検討した。
従来の混和度試験は「一定量のレヂン溶液又はワニスに対し濁りを生ずる迄沈澱剤-水等-を加へ, 此の時の沈澱剤の量を記録すると言ふ方法が取られているが, ノボラツク樹脂の場合には, そのメタノール溶液に水を添加し一度白濁した液に一定量のメタノールを遂加して沈澱を溶解し, 再び水を加へて白濁させると言ふ操作を行い, 二度目の添加メタノールと水の容積比を特性値とするように改める事により,
1 此の試験値は試験温度, 試料濃度に影響される事が少く, 試験操作が簡便である。
2 平均分子量500及至1000の間の数種の樹脂について試験の結果此の試験は縮合程度の目安として使用出来る。
3 此の試験の測定値は試料中の水分, 遊離石炭酸, 及び未反応フォルマリン等の含有量により影響されず, その結果固体樹脂のみでなく, 二層分離がおこりフォルマリン分析等でサムプリングの困難になって来る脱水前の酸觸媒反応系の縮合程度試験法としても適用性が考へられる。
以上の如き結果を得たので報告する。