日本海拡大時の東北日本弧反時計回り回転運動の時期や回転量などの詳細を明らかにする目的で,青森県津軽地域に分布する前期中新世火山岩類の地質と古地磁気を調査した。地質調査により層序と地質構造を調べた後,深浦地区と小泊地区の合計60数地点で試料を採取し,火山岩類の残留磁化測定を行った。深浦地区の大戸瀬層(20–18 Ma)及び小泊地区の権現崎層(23–20 Ma)と冬部層(17–16 Ma)の残留磁化方位は北からの西偏で特徴づけられる。冬部層流紋岩溶岩が西偏方位を持つことから,反時計回り回転は17 Maより後に起こったと考えられる。