熱硬化性樹脂
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ポリ-パラ-ビニルフェノール系成形材料の研究 (第1報)
ポリ-パラ-ビニルフェノール・エポキシ樹脂系注型品の物性
藤原 寛高橋 晨生藤井 勤也中村 孝一関谷 正明鈴木 健
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1980 年 1 巻 2 号 p. 92-96

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抄録
ポリ-パラ-ビニルフェノール (PHP) の応用の一つとして, 熱硬化性樹脂の分野がある。その中で, エポキシ樹脂との組合せにおける耐熱性改良の可能性を探索した。エピビス型エポキシ樹脂 (液状) を用いて, PHPの配合量, 分子量, 硬化触媒の影響を, 熱特性を中心に注型品で検討した結果, 当量比1.0, Mw=3,000以上, 触媒はイミダゾール類という条件で, 200℃以上の熱変形温度を示した。更に, ガラス転移温度以上の温度においても膨張率の増大や, 剛性率の低下が少ない等, 特異な耐熱挙動を示した。
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© 合成樹脂工業協会
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